運送業界では、ドライバー不足が深刻な問題となっています。ドライバーの高齢化や労働条件など様々な要因がありますが、その一つに長時間労働が挙げられます。
そして、長時間労働を招く大きな原因こそが、待機時間にあります。
トラックの荷卸しや積み込み時の待機時間は、2時間3時間は当たり前なのが現状で、繁忙期などになると8時間待ちということも珍しくはありません。
この待機時間の長さがトラックの回転率を下げ、結果ドライバー不足を招く原因の一つとなっていることが考えられます。
トラックの待機時間が長くなることによる悪影響は、必ずしも運送業者だけのものではありません。次々となだれ込んでくる貨物のため、倉庫側も事前に作業計画を立てることができず、作業が非効率的になってしまいます。その結果、必要以上に作業人員を増員することになったり、または人員が足りないために残業が恒常化することになります。
2016年に改正された物流効率化法において、税制特例や開発許可の配慮の対象となる「特定流通業務施設」の設備要件に、新たに「予約受付システムの導入」が追加されました。予約受付システムにより受け付 けたトラックの到着予定時刻を、ディスプレイか倉庫作業員の携帯用端末に表示することが条件となっていますが、トラアポで対応することが可能です。